京都府京都市にある、京都国立近代美術館に行って参りました。
地下鉄東西線「東山駅」から10分くらい歩きました。
みやこめっせや市立美術館、奥には平安神宮が構えています。
みやこめっせに声優さんが来ていたようで、電車が結構混んでいました…
いや~東山魁夷展、ずっと行きたかったので実現してホンマに良かった~
新聞の広告欄で見かけ、梅田の柱の映像で見かけ、電車で吊られてて、、、、いろんな所で広告を見るたびに、うずうずしていたのです。
東山魁夷の魅力
風景画により、戦後の日本画に大きな存在感を知らしめた東山魁夷。
魅力としましては、やっぱり「あお」が一番です!!!!!!!
宣伝で使われている絵「道」からも分かるとおり、美しいあおみどりが印象に残ります。
あおみどりにすっかり魅了されました。
チケットはなぜか紅葉の「あか」。
なんでやねん。と最初は思ったのですが、あかの捉え方、凄かったです。
秋になるにつれて移ろい染まる木々の表情が現れていました。
日本の田舎、北欧、京都、ドイツ、オーストラリア、などなど。。。
様々な地域で東山魁夷が見た風景が映しだされていました。
やはり、風景画はいいね!!!!!!
唐招提寺のふすまもあったよ。
あのふすまに囲まれて過ごしたい。
個人的にアピールしたい東山魁夷の魅力
東山魁夷は、川端康成の友達です。
・・・友達(笑)かどうかは知りませんが、お互いに大変深い交流があったのは確かです。
モネが東山魁夷の魅力に気づいたのは、丁度二年前に東京ステーションギャラリーで開催されていた川端康成コレクション展でした。
その展覧会で川端康成が東山魁夷の絵を評価していたのが印象に残ったのです。
川端康成が文化勲章を受賞した翌年1962年の事です。
東山魁夷は、「冬の花」という作品を川端康成へのお祝いとして贈りました。
この時、川端康成は入院をしていました。
長年続けていた睡眠薬の濫用をぴたりとやめた途端、激しい禁断症状に見舞われ東大病院に運び込まれたそうです。
十日程意識を失っていたとのこと。強烈なエピソードですね。
作家は頻繁にうつ病など精神疾患をかかえますが、先生も例外ではありませんでした。
そんな中、「冬の花」を見て残した言葉がこちら。
「病室で日毎ながめてゐると、近づく春の光が明るくなるとともに、
この絵の杉のみどりも明るくなつて来た」
季節の変化を書いた詩ではありません。
川端康成先生の体調の回復を表したのです。
鬱々とした気分で見る「冬の花」は暗く見えるが、
心身の調子がよくなるにつれて、明るく見えてきた、という詩なのです。
・・・この絵を見て私は感銘を受けました。
ここから、時々「冬の花」を見ることにしたのです。
確かに、憂うつで病気がちな時に見ると、木々の間の闇に吸い込まれそうな不安な感覚になるのです。
そうなったら、少し頑張りすぎなので、逃げるか、相手を張り倒そうと思うようになりました
逆に、元気な時に見ると、空が黄色なこともあって明るい絵に見えます。
自信を持って過ごせますね。
自分の元気度を計る一つの基準です(笑)