軍艦島とは
かつて日本の近代化を支えた海底炭鉱を有する、正式には「端島」という島です。
岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶ外観が
軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。
炭鉱最盛期には約5,300人もの人々が住み、当時の約9倍もの人口密度にまで達しました。
1974年1月に閉山し、同年4月に無人島となりました。
島全体が繁栄当時のまま残っている魅力から、毎年多くの人が訪れます。
国内では「廃墟の島」という印象ですが、
小さな岩礁に人の手が加えられて大きくなった人工島であり、日本の未来への挑戦に満ちた取り組みが数多く行われた事から、海外では「海上未来都市」との印象を持たれています。
軍艦島・上陸周遊クルーズ
予約は、じゃらんの遊び・体験にて。
集合時間に、長崎市元船町11-22
軍艦島クルーズ事務所へ。
目立つ旗がたっており分かりやすいです。
その後、すぐ近くの「軍艦島クルーズ乗り場」で乗船。
受付後、ゆめタウンで飲み物を買ってから乗り場へ行ったので、列の後ろの方になってしまいました。
長蛇の列。座りたい席がある人は早めに行くことをオススメします。
クリアな視界で見たい・写真撮影したい方は2階がおすすめです。
出航し30分程度船に揺られたあと、まずは高島に上陸します
高島上陸見学
1/100軍艦島模型を使って、歴史と地理について学んだあと、
石炭資料館で石炭産業が栄えていた頃の炭鉱の道具等を閲覧しました。
軍艦島は世界文化遺産のため、上陸には詳細なルールが決められているとのこと。
この日の午前中は波が荒くて上陸できなかったと聞いた。
じゃらんにも上陸が出来ない場合があると書いてあったが、結構シビアらしい。
国内最古の鉄筋コンクリート作りのアパート「30号棟」
2021年11月に専門家が「余命半年」と発表し、先月一部が崩落し、
ひょっとすると次に来るときは残っていないかもしれないから、上陸可能であればこの目に焼き付けたいのだが…
軍艦島周遊見学
1階は窓ガラスがある関係で見にくかったことから、ガラスがない場所へ移動しました。
2階は満員のため1階で立ってたら、係の方が2階の段差に座って見れますよと教えてくれました。
反時計回りで近づいていきます。
栄えていた頃の様子がそのまま残っており感慨深いものを感じました
ガイドの方が、小・中学校の場所、各棟の特徴や、映画館の場所や貯水タンクの場所など詳細を教えてくれたのでよく分かりました。
↑最も軍艦に似て見えると言われるスポット
桟橋に近づいていきます。上陸出来るのでしょうか。
緊張しながら楽しみにしていました。
しかしこの日は波が強く接岸を断念。上陸ならずでした。
30号棟を見たい思いは叶いませんでした。無念。
でも、一生懸命接岸作業にトライしてくださった乗組員さんの努力をこの目で見ていたので、感謝の気持ちでいっぱいでした。
軍艦島の周りを時計回りで一周します。
この場所で、多くの人の生活があったこと。
国内最先端の技術が花開いていた事。
閉山が決まり人々が島を後にした時の思いを推察すると切ない気持ちになりました。
ふと思う事
10年程前、大学生の時に、軍艦島に行かないか?と先輩に誘ってもらったことがあります。
当時は金銭的に自分には難しかった為断ってしまいました。(関西から片道2万円超えですしその他支出も痛く感じました)
思い返すと行っとけばよかった…と悔しい思いです。
そのメンバーとの旅行も、10年前の軍艦島もその時しかなかったんだから。
まあ健康・お金・時間が十分にある今のような状態はこの先あまりないと思うし、加えてその都度後悔しない選択をしていくのは中々難しいですが。
今を大切にしていきたいです。